いつ職場に妊娠を報告する?会社の上司や同僚への報告の順番や言い方
いつ・どのように職場の上司や同僚に妊娠を報告すべきか悩んでいる妊婦さんは、珍しくありません。会社の状況や出産に伴う退職の有無、そして上司や同僚との関係性によっても報告タイミングや言い方は変わるでしょう。先輩ママの体験談を交えながら、さまざまな場合の職場への妊娠報告例や注意点を紹介します。
本ページはプロモーションが含まれています
目次
多くの妊婦さんが悩む会社への妊娠報告タイミング
働いている妊婦さんの多くは、妊娠したことをいつ・どのように職場へ報告すべきか悩んでいるかもしれません。妊娠報告に対する会社の上司や同僚の反応も気になりますよね。妊娠報告をするのが怖い、または妊娠報告しにくいという妊婦さんもいれば、妊娠報告をしないという決断をする妊婦さんもいるでしょう。
職場への妊娠報告は必要?
職場へ妊娠報告をする目的は、スムーズに仕事を引き継ぐためだけではありません。妊娠中は、つわりや体調不良など妊娠前とは同じようにいかないことも多いです。何かあってからでは遅いため、妊婦さんの身を守るためにも会社への妊娠報告は必要だという意見が多いようです。
可能な限りは、きちんと職場へ妊娠を報告したほうが安全です。一方で、妊婦さんそれぞれの事情もあるでしょう。職場への妊娠報告タイミングや報告する順番も、妊婦さんによって異なります。それぞれの妊婦さんの状況に応じて考えなければいけないことだからこそ、職場への妊娠報告は難しいのかもしれません。
職場に妊娠を報告するタイミングは環境や状況で異なる
働く妊婦さんが職場に妊娠を報告するのに最適なタイミングは、いつなのでしょうか。妊娠報告をするタイミングには、いくつかのパターンがあります。会社の上司や同僚など誰に報告するかによって、妊娠報告をするタイミングをずらす人も少なくないためです。
妊婦さん自身と報告する相手との職場での関係性だけでなく、報告しやすい状況なのかどうかも加味して、いつ言うべきかを考える妊婦さんもいるようです。
妊娠初期に会社に妊娠を報告
妊婦さん自身の身体とお腹の赤ちゃんのことを考え、妊娠初期に職場に妊娠を報告する妊婦さんも少なくありません。妊娠初期に職場に妊娠を報告する妊婦さんの中でも、心拍確認前の前に報告する人と心拍確認ができた後に報告する人に分かれます。個人差はありますが、妊娠5週から妊娠6週以降に赤ちゃんの心拍確認ができることが多いようです。
妊娠2ヶ月(妊娠4週から妊娠7週)までは流産の確率も高いため、職場に妊娠を報告するのが早すぎるのではないかと心配になる人もいるでしょう。一方で、妊娠初期はつわりの症状が強く出る時期でもあります。信頼できる一部の上司や同僚だけでも妊娠を報告しておいたほうが、体調を崩したときに職場に迷惑がかからないという考え方もあるようです。
また同じ妊娠初期でも、流産の確率が下がる妊娠4ヶ月以降(妊娠12週以降)に妊娠を報告する妊婦さんもいます。
全員参加の社員旅行の予定があり、キャンセルしたかったので妊娠初期の段階で職場に妊娠を報告しました。いろいろな人に「なぜ社員旅行に参加しないのか」と聞かれることが予想できたので、仕方なく病院で妊娠が確定した段階での報告になりました。
妊娠中期に会社に報告
妊娠5ヶ月には、つわりが落ち着き始める妊娠中期を迎えます。安定期に入る妊娠5ヶ月頃には、少しずつ気持ちに余裕ができる妊婦さんも多くなるでしょう。このため安定期を迎えてから、落ち着いたタイミングで職場に報告するケースもあります。
ただし退職の場合も産休・育休を取得する場合も、仕事の引き継ぎを考えると少し遅い報告タイミングかもしれません。流産の可能性を考えると、大々的に妊娠報告するのは控えたい妊婦さんもいますよね。限られた人だけにでも可能な限り早めに妊娠を報告し、安定期に入ったら同じ部署の人たちに告げるという方法も検討してみると良いでしょう。
上司だけには病院で妊娠を診断してもらった時点で妊娠報告をしました。上司以外では、一部の親しい同僚のみに安定期に入ってから妊娠を告げました。妊娠の報告を直接していない同僚の中にも、カバンについたマタニティマークや体形の変化でなんとなく気づいていた人がいたようです。
妊娠後期、またはタイミングに応じて
妊婦さんの体調や仕事の引き継ぎなどを考えると、職場への妊娠報告は必要でしょう。ただし、必ずしも全社員に一斉に報告する必要があるとは限りません。あまりやりとりがない他部署の人などには、必要に応じて産休前や直接話す機会があるときに妊娠を報告するのも良いでしょう。信頼できる上司や親しい同僚であれば、自分のタイミングで妊娠を報告しても良いですね。
夫と同じ会社に勤めていたこともあり、妊娠初期の時点で夫から会社に伝えてもらいました。同僚に対しては、業務の引き継ぎが始まった段階で公表しました。身体や生活習慣の変化などから「妊娠したのか」と個別で尋ねられたら、そのタイミングで正直に答えるようにしていました。
職場への妊娠報告で気をつけることは?
妊婦さんが職場に妊娠報告をする際には、気をつけなければいけないことがあります。妊婦さんにも、流産してしまった場合を考えるとあまり大々的に妊娠を報告したくないといったさまざまな事情がありますよね。同様に報告する相手側にも、さまざまな事情がある点には注意が必要です。仕事を続ける場合でも退職する場合でも、周囲の協力を得たほうがスムーズに進められるでしょう。
報告する相手のことを考える
妊娠報告をする相手が誰であれ、相手にもさまざまな事情があります。どんなに親しい相手でも、伝えていないことがあるかもしれません。不妊治療をしている人や過去に流産している人もいれば、結婚や妊娠に対してネガティブな印象を持っている人もいるかもしれません。まずは、簡潔に用件だけを伝えたほうが良いでしょう。
会社や業務の状況を考える
報告する相手のことを考えるとともに、会社や仕事の状況についても頭に入れておくと良いでしょう。人手が足りない場合や引き継ぎに時間がかかりそうな場合などには、報告とともに今後の進め方の提案やどう進めるべきかの相談をしても良いですね。
今後どうしたいのかを大まかにでも伝える
特に上司に妊娠の報告をする際には、妊娠何週なのかに加えて産休・育休の取得期間の希望や退職の有無なども共有しておくと良いかもしれません。つわりの症状がひどいといった体調面での心配もあれば、報告しましょう。今後の予定を大まかにでも伝えることで、上司はどのような調整をしなければいけないのかを考えることができるでしょう
会社の上司、同僚、総務、妊娠報告の順番と方法は?
妊娠報告をする順番としては、上司がもっとも優先されるケースが多いです。妊娠報告の方法としては、重要な事柄のため口頭での報告がマナーとしては最適です。ただし出張中などどうしても都合がつかない場合には、メールや電話での報告になることもあるでしょう。妊娠の報告が直接できない場合には、失礼ながらメールや電話での報告になる旨も告げてくださいね。
可能な限り、まず初めに上司に報告する
職場での妊娠報告の順番は、可能な限り直属の上司に最初に伝えるのが良いでしょう。会社の規模や管理体制によっては、上司から会社の社長や総務などの管理部門に伝えるケースがあるためです。また上司だからこそ把握している業務上の問題がある場合には、産休前もしくは退職前の業務調整を上司が行うこともあります。
上司と妊婦さんの関係性もあるかもしれませんが、誰に報告した場合でも上司には早い段階で共有されるケースが多いです。できれば自分の口から伝えたほうが、業務調整はスムーズにいくでしょう。また最初に上司に妊娠を報告すれば、上司以外の人への妊娠報告の方法や順番の指示をもらえる場合もありますよ。
総務などにも可能な限り早い段階で共有する
上司以外の会社の人への妊娠報告で注意したいのが、総務などの管理部門への共有です。会社の規模や管理体制によっては、上司から管理部門へ妊娠報告をしてくれる場合があります。一方で妊婦さん自身が管理部門へ報告しなければいけない場合もあるため、上司に報告する際に管理部門への共有は自分から行うのかを確認したほうが良いでしょう。
産前に退職する場合も産休・育休の取得を希望している場合も、総務と連携して対応したほうがスムーズに進められることがいくつかあります。特にお金が関わる出産育児一時金や出産手当金などは、早い段階で妊娠を総務に共有しておくことで余裕を持って対応が進めることができます。総務への共有は口頭やメールなど方法は問いませんが、自分のケースではどのような手続きが必要になるのかを確認しておくと安心ですね。
同僚などにはケースバイケースで報告する
上司以外の同僚などへの妊娠報告は、ケースバイケースになるでしょう。親しい同僚であれば早い段階で面と向かって共有する妊婦さんが多いです。一方であまり会う機会がない同僚であれば、産休前にメールや朝礼などで一斉に妊娠を報告する妊婦さんもいます。関係性に応じてケースバイケースで報告をしましょう。
妊娠初期のころは周囲の同僚などに妊娠を伝えづらく、飲み会や遊びに誘われる機会があったのが大変でした。特に飲み会ではお酒を飲まないことを不審がられることも多かったので、早めに伝えても良かったかなと今では思います。
何て言う?職場への妊娠報告の言い方と内容
言い方
職場への妊娠報告の言い方は、上司や同僚を問わず簡潔に報告したほうが良いという意見があるようです。報告後に相手から反応があれば答える方法なら、必要のないことまで言葉にする可能性が減るためでしょう。ただし、必要以上に妊娠報告の内容を省略しないように注意が必要です。
もちろん親しい間柄であれば、他の言葉を添えるのも良いですね。あまりにもシンプルな言葉で伝えると、よそよそしく感じる人もいるようです。相手との親しさや関係性を考慮して、内容を変えずに言い方だけ工夫するのが良いかもしれませんね。
内容
内容妊娠報告の内容は、相手と状況によって変わります。妊娠何ヶ月の状態で出産予定日はいつごろなのかについては、一般的に報告内容に含まれることが多いでしょう。上司や総務などに妊娠報告するのであれば、退職の有無や産休・育休の取得予定などを一緒に伝えましょう。
体調に不安があったり妊娠の経過で伝えたいことがあったりするのであれば、上司や一部の親しい同僚には伝えておくと安心ですよ。
退職予定の有無や雇用形態で妊娠報告の内容は変わる?
雇用形態による違い
産休(産前休業・産後休業)は、パート社員や派遣社員、契約社員の妊婦さんでも雇用形態に関わらず取得できます。一方で育休(育児休業)は、同一の事業主での1年以上の雇用といった取得条件があります。妊娠報告の内容は雇用形態によって変わることはありませんが、育休については人によって異なるため確認しておくと安心でしょう。
退職予定の有無
退職予定がある場合には、妊娠報告と同時に退職の予定を告げることが多いかもしれません。退職予定が確実なのであれば、できるだけ早い段階で職場に告げたほうが良いでしょう。妊娠報告の内容としては、辞める時期の希望を伝えましょう。スムーズな引き継ぎの提案などがあれば、一緒に伝えてくださいね。
職種による違い
夜勤のある看護師や子どもを抱える機会のある保育士など、妊娠中の業務に不安がある職種の妊婦さんもいるでしょう。妊娠中は時間外労働や深夜労働、危険な業務などの免除を請求することができます。業務に不安がある場合には、妊娠報告とともに上司に相談しましょう。
二人目や双子、結婚予定がある場合の妊娠報告は?
二人目の場合
二人目の出産の場合には、上の子の状況によって報告内容やタイミングの調整が必要でしょう。二人目の妊娠が育休中の場合には、育休の期間と産休の期間が重複するのかといった情報も合わせて職場に伝える必要があります。
双子以上妊娠や高齢出産の場合
双子や高齢出産の場合には、身体への負担が大きい場合があります。妊娠の経過には個人差がありますが、安全面を考えて早めのタイミングで妊娠を報告しましょう。負担が大きいため無理しないでくださいね。
結婚と同時の場合
妊娠の報告と同時に結婚報告を行いたい場合には、妊娠の手続きだけでなく結婚の手続きが必要になります。結婚の場合には、名字の変更や住所の変更が生じることがあるためです。職場への妊娠報告とともに結婚の時期や住居の変更の有無に関しても、一緒に伝えましょう。
職場に妊娠報告をしたら、産休などの調整を始めよう
産後も仕事を続ける場合
産休・育休中の業務の引き継ぎが必要になります。引き継ぎ書類の準備などを始めましょう。通院に診断書などの書類提出が必要な会社もあるため、特に次の受診時期までの期間が空く妊娠初期は必要な書類がないかを確認しておくと安心です。
退職する場合
妊娠をきっかけに退職をする場合には、必要に応じて失業給付金の延長手続きをしましょう。詳細については、会社の総務やハロワークに問い合わせましょう。
夫が会社に妻の妊娠報告をする場合は?
夫やパートナーが会社に妊娠の報告をする際には、妊婦さんの体調や妊娠の経過でタイミングを判断しましょう。特に妊娠初期は、妊婦さんが希望しないのであれば、パートナーもしくは妻が体調不良であることだけを職場に共有したほうが良いでしょう。遅くても安定期に入ったころには、男性も職場に妊娠報告をしておくと安心ですよ。
職場に妊娠報告をする前に今後の予定を整理しておこう
妊娠・出産では会社側の手続きも多いです。妊娠・出産をきっかけに退職を希望している場合も仕事を続ける場合も、今後の予定を周囲の人に伝えておくとスムーズになります。
まずは妊婦さん自身がどうしたいのかを整理してみましょう。産後も仕事を続けたいのか、いつごろの復職が希望なのかといったことを整理すれば、おのずとやらなければいけないことがわかってくるでしょう。妊娠・出産をきっかけに今後の人生について考えてみてくださいね。