【保育士直伝】トイトレでストレスを溜めない考え方&アイデア!子どもの興味のサインを見逃さないで by河西景翔#18
保育士・子育てアドバイザーとして活躍する河西景翔先生の連載第18弾をお届けします。子どものトイレトレーニングが進まないと、どうしても焦ってしまいますよね。他の子どもと比べてしてしまうこともあるでしょう。ストレスをためずトイトレを進めるには、どのようにしたら良いのでしょうか。進め方やコツを保育士解説でお届けします。
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目次
こんにちは、河西です。
今回は、トイレトレーニングについてお話したいと思います。
トイトレは子どもの興味のサインを見逃さないで
トイレトレーニング(以下、トイトレ)は、子どもがトイレに興味を持ち始めたら(1歳児後半~2歳児くらい)始めると良いでしょう。
子どもが興味を持つ仕掛けつくる
子どもは大人の行動をよく見ています。ママやパパは子どもがトイレに興味を持つような仕掛け(トイレにちなんだ絵本など)をつくり、子どもが興味を持ち始めたら、子どもの目の前でオマルを出したり補助具をトイレに乗せてあげてください。
その際に「この前の絵本と同じだね。ここで、チーしてみようか?」などの言葉がけをすると、子どもがよりトイレでの排泄に対してのイメージができますよ。
子どもの排泄リズムを知る
トイトレを進める際は、まず子どもがトイレに座るという行動から進めていきましょう。もちろん出ないのは当たり前なので、あくまでも座る練習として見守ることが大切です。次に、私達大人が子どもの排泄リズムをしっかりと把握することです。子どものリズムを把握することで、その時間に合わせてトイレへ連れていけば、子どものトイレでの排泄が成功するケースもあります。
排泄リズムは、子どもによって長い子や短い子がいて、汗をかく季節と汗をかかない季節では大きく異なります。子どもの体調や環境に応じてトイレへ連れて行ってあげましょう。
トレーニングパンツを履かせるのは暖かい季節がおすすめ
トイトレ始めたいけれど、どのくらいの枚数のパンツを用意したら良いのかがわからない…そんなママやパパの声もよく聞きます。
パンツを始めるときに心配なのは、洗濯物が増えること。「失敗は成功の元」という言葉があるように、失敗を繰り返しながら子どもは都度アップデートし、成長していきます。
他にも洗濯物が追いつかなくて、おむつに戻してしまったという方も多いです。確かにその気持はよくわかりますが、それは子どもの成長を止めてしまうことや、せっかく進んだものを大人の都合で戻してしまうことにもなります。
そのため、トレーニングをするのは、洗濯物が乾きやすい気温が高い夏前後の時期が最適です。
私の経験上冬場のトレーニングはあまりうまくいきません。その背景には、失敗してしまったときに濡れた場所が寒く、その寒さが嫌で子ども自身がパンツを履くことやトイレに行くことを嫌がってしまうんです。
それを無理やり大人がすすめれば、子どもたちにとって「トイレ=嫌な場所」になってしまいます。こうしたことから、双方にとっても始めるなら「気温が暖かい季節(夏ごろ)」というのがよくわかりますね。
大人は常に寛大な気持ちで受け止めよう
失敗は当たり前
子どもが排泄に失敗すると、大人は「あ~!」と声を出してしまいがちですよね。私も現場で若いときにそのような声をよく出していました。大人は何気ない叫びで声を出すのですが、子どもにとってその声は「自らを責められている」ものととらえてしまいます。
もし失敗をしてしまっても「次頑張ろうね」と子どもの気持ちに寄り添い、受け止めていきましょう。受け止めてもらえた子どもは「次こそは成功させたい!」「パパやママを成功させて喜ばせたい!」という気持ちに変化していきます。
叱らず子どもの気持ちに沿った声かけを
子どもが失敗したとしても決して叱ることはせず、大きな声も出さず「大丈夫だよ」と優しく声をかけてください。叱ることは子どもの焦りにつながります。そもそも、トイトレは焦ることではありません。大人はやりすぎるくらいの優しい気持ちで対応していくと、子どもが失敗してもなんとも思わなくなってきますよ。
トイレに座らせてよく子どもにかけてしまう言葉は、「でた?」「でそう?」などの声かけです。こちらも子どもを焦らせることになるので、じっくりゆっくりと進めていってください。
保育士直伝!トイトレでストレスをためないアイデア
私が保育の現場にいたときは、失敗したときに床や身体を拭くように足ふきマットのような厚手の布を常に用意していました。普通のタオルでは生地が薄いので拭ききれないこともあるんですよね。
20名近くの子のトイトレを一気に夏に行っていたので、洗いが追いつかないときは、古くなった生地や洋服を集めて一ヶ所に袋にまとめておき、失敗したときはそこから出して拭いてそのまま洗わずに廃棄していました。洗い物が増えるとトイトレに対して負担を感じてしまう人は、洗わなくても良い方法を考えていくのも良いかもしれません。
記事を参考に、ぜひ親子でできるだけストレスをためずにトイトレを進めていってくださいね。
※この記事は2020年9月時点の情報をもとに作成しています。
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著者情報:河西景翔(かわにし けいと)
保育士・子育てアドバイザー。
小学生の頃から保育士を目指し、中学から保育園でのボランティア活動を通して、日本音楽学校に入学し、保育士・幼稚園の資格を取得。
「子育て中のママやパパと、共に悩みながら最良の道を切り開く」
を念頭において、日々奮闘中。
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